おひなたま

今週の初め、宮城県南三陸町に住むお友達からステキなプレゼントが届きました！



【おひなたま】

繭玉のお雛様です。

可愛～ぃ

このおひなたま、南三陸町の6人の女性が作られたものです。
皆さん昨年の震災で被災し家や職を失ってしまったそうですが、
復興につなげようと今月から内陸部の工房で制作を始めたそうです。
皆さん自身も被災されているのに、
「仮設住宅などに飾って子どもたちと節句を感じてほしい」
という思いで作成されたそうです。

6人で作られていることもあって、限定200個。
その貴重なおひなたまを、贈っていただいちゃいました。
T子さん、どうもありがとうございます！！！


ところでどうして宮城で繭玉？
…と、ものを知らないワタクシは思ってしまいまして。
ちょこっと調べてみました。

南三陸町の志津川入谷地区は、仙台藩養蚕発祥の地として栄えた地域なのだそうです。 約300年前に養蚕が始まり、伊達藩に絹を納めた歴史があります。

江戸中期以降、「奥仙系」と呼ばれる最高級生糸の産地として名を馳せた入谷には、 伊達藩養蚕業の祖とされる山内甚之丞の墓や、甚之丞を神として祀った「雲南神社」など、 養蚕業の歴史に関わる見どころが各所に残されているそうです。

山内甚之丞は入谷桜沢の人で、元禄八年（1695）に生まれ、安永七年（1778）に没しています。 入谷千軒の繁栄をもたらした金が掘り尽されて疲弊しきった時代に生まれた甚之丞は、 若くして伊達郡川俣村（現福島県川俣町）に養蚕技術習得のために出向き、 帰村後の享保二年（1717）に若干23歳で肝入となり、藩に対して養蚕業の振興を願い出たといいます。

元禄バブルを経て清新華美な服装が好まれたその頃、 「伊達の薄着」の伊達藩でも絹の需要が急増し、 貨幣の流出を抑えるためにも藩内での養蚕業の拡充が急務となっていました。　 五代藩主伊達吉村は、正徳元年（1711）に京都から織物師小松弥右衛門を招いて織物全般の御用を命じ、 また農家の副業としての養蚕業を奨励します。

仙台平の元祖と称されるこの小松弥右衛門の指導が山内甚之丞の技術と出会ったことで、 ようやく伊達領北部での養蚕が盛んになり、以後、入谷を中心とした本吉産の生糸は 「御国産」や「金華山」の銘で呼ばれ、 伊具・亘理地方の生糸を「南糸」と呼ぶのに対して「奥仙」と称され、 仙台平の素材となる最高級生糸として珍重されるようになりました。　 没後、甚之丞は養蚕の守り神として雲南神社に合祀されました。

…だそうです。

伊達藩といえばオシャレさん。
そのオシャレさんが認めた絹ですから、そうとう品質のよい絹なのでしょうね。


そんな由緒正しい高級な繭玉さんからできた、おひなたま。
可愛いはずです。

いいですか、シーサーさんたち、
それから後ろの将太くん（先代ワンコ）。
君たちは、右大臣・左大臣、金屏風になり代わって
おひなたまを守るのですよ。
ここんちには、ちっちゃい猛獣がいますからね…。



…なんとも緊張感のない護衛だこと…



あ、こっちも緊張感0だった。


みなさま、ステキな雛祭りをお過ごしください。

♪ 写真をクリックすると、少し拡大します ♪

ランキングに参加しています
　　応援よろしくお願いします！
　　　

タグ：おひなたま

コメント 4

こんばんは^^
繭玉ですか、私も知りませんでしたが、
とてもカワイイですね^^
こういう取り組みは本当に大事だなぁ、
と感じますね！
フーちゃんはスゴイ体勢になってますね(笑)
by テン３ (2012-03-03 19:24) 

可愛いお雛様ですね〜＾＾
護衛の方々も素敵ですよw
うん、こういうの、大好きです＾＾；

最後の写真の猛獣・・・
実に恐ろしいですね！w
野性の荒々しさを感じます（＞w＜）

by 名犬ゴン太・・・の兄 (2012-03-04 09:07) 

＞テン３さん

いつもありがとうございます♪

とっても可愛らしいんですよ～。
見ているとニコニコしてきちゃいます。

こうやって確実に前に進んでいる姿は
とっても勇気づけられますね。
それに、養蚕発祥の地だったなんて知りませんでした。
良い繭があるっていうことは、
良い生地もあると思うのですが…。
もっとどんどんアピールすればいいのに。
これを期に、もっともっと広まるといいですね。
by mamalu (2012-03-04 22:19) 

＞名犬ゴン太・・・の兄さん

いつもありがとうございます♪

可愛いんですよ～。
なんだか頼りない護衛でしたけど、
無事守りきってくれました！
…というか、猛獣が終始この状態だったので…（笑）
by mamalu (2012-03-04 22:20)