あらためまして、我が家のお譲さまフーちゃんのご紹介

自力でイエネコの座を勝ち取ったか弱い（？）仔猫

9年前の初夏、我が家の庭で仔猫の大きな鳴き声が聞こえるようになりました。
当時、ハナちゃんの別荘（という名の犬小屋、高床式で快適仕様）があったのですが
その床下に身を隠しながら、人が近づくと大きな声でアピールしていました。
おかーさんは猫が苦手だったので、「絶対に飼わない。エサやり禁止！」というお達しが出たのですが、日に日に元気がなくなっていく声に、おかーさんが耐えられなくなって、猫缶を食べさせてしまいました。
「エサを与えたからには責任がある」ということで、
「ワクチンと避妊手術はするけど、家の中には入れない」
と、猫を飼いたくてたまらない私を牽制しつつ、動物病院に連れて行きワクチンを接種。
1回目のワクチンを受けた時に検査してもらい、猫エイズに感染していることが発覚。
約1カ月後、2回目のワクチンに連れて行こうとしたのですが、姿が見当たりません。
あわてて探したらお隣のお庭でうずくまっています。



抱き上げてみたら頭と、両方の前足の付け根に大きな咬み傷と引っかき傷。
急いで動物病院に連れて行き、けがの手当てと2回目のワクチンを接種。
けがの手当てをしてもらいながら、先生に相談するふりをして
『感染症も心配だし、猫エイズを他の猫に感染させる可能性もある。家の中で飼いましょう。』
という言葉を引き出し、そのまま家の中に。一見私の作戦勝ち…にもみえますが、
小さくてガリガリの体で
「ぜったいこの家の子になる！ハナちゃんの妹になる！！」
と、何日も頑張ったフーちゃんの努力の賜です。

いろんなものを、いっぱい持ってます

我が家に来た時は、生後約6カ月、体重1.2Kgのガリガリで小さな仔猫でした。
そして右目が真っ白。よく見たら、瞬膜が閉じてしまっていました。
動物病院の先生のお見立てでは、この目は生まれつきで、母猫のお腹にいるときに
母猫が何かの感染症に罹ってしまった影響ではないか、とのこと。
その影響なのか、右側の涙腺は完全に詰まっているようです。
粘膜のようなメヤニがたくさんでて、油断すると右目の周りに真黒に固まってしまいます。
メヤニはヘルペスウィルスの影響もあるかもね、と動物病院の先生。
フーちゃん、ヘルペスも持っています。



ちょっと気温が下がるとすぐにくしゃみをし始めて、そのうち鼻が詰まって、
匂いが分からなくなると食欲がなくなって…飼い主大騒ぎ。
そしてフーちゃん、ちょっとお口が臭います。
我が家に来たばかりの頃、猫の歯って小さいんだなー犬より少ないんだなー
などとぼんやり思っていたのですが、発育不良のため歯が生えそろっていなかったうえに歯周病にも罹っているようです。
風邪のような症状が出て悪化すると口の中が痛くなるようで、ご飯を全然食べてくれなくなります。そしてまた飼い主大騒ぎ。
さらにフーちゃん、最初のワクチンで発覚したとおり、猫エイズキャリア。
家の中で飼っている猫は、キャリアでも発症せずに一生元気に過ごす子が多い、とは聞いていますが飼い主の心配は絶えません。
ついでに大きな耳垢。
ミミダニの検査をしてもらおうと耳を見てもらったら、何かがギッチリ固まっていました。
耳垢なのか泥なのか、石のようにガチガチに堅いものがキッチリ詰まっていました。
苦労して取り出してもらったら、親指の爪ほどの大きさの堅いものが出て来ました。
いったいどんな過酷な生活を送ってきたんだろう…
実は耳も少し不自由なのかな？と思っていたのですが、単純に耳栓した状態だったようです。
今は、耳垢スッキリ、ミミダニも綺麗に駆除してもらっています。

元気に、穏やかに（！）、のびのび過ごしています

2回目のワクチンに連れて行った時、けがをしたフーちゃんをみた
動物病院の先生にもスタッフさんにも、口々に
「見かけによらず勝気なんだね。」「意外と気が強いのね。」「負けん気の強い子だね。」
と言われました。
こんな傷を負ったか弱い子猫になんてことを…と思っていたのですが、その通りなんですね。
猫同士がケンカになったとき、形勢不利だと負けを認めて退散する性格の子は、
逃げるときに傷つけられるのでお尻や尻尾にけがをすることが多いのだそうです。
でもフーちゃんがけがをしたのは頭と前足の付け根。
フーちゃんの傷から想像するに、かなり身体の大きな猫が相手だったようですが、
フーちゃんったら小さな体で、頭から突っ込んでいったモヨウ。
その勝気な性格の片りんを、動物病院で見せてくれました。
頭の傷を治療するためにバリカンで毛を刈ったのですが、
そのバリカンが驚くほど大きな音を立てまして。
その音が気に入らなかったフーちゃん、鳴き叫んで暴れる暴れる…。
1.2Kgの仔猫を、大人2人がかりでなんとか保定しました。
そんな勝気なフーちゃんですが、家の子になってからは一度も怒ったことがありません。
あ、1回だけ、掃除機にむかって”シャーッ！”って威嚇したことがありました。
ほどんど声が出てなくて全然迫力なかったけど。
それ以外は、いつもゆったりのびのび、甘えん坊でちょっとやきもち焼きの、絵に描いたようなイエネコさんになりました。
まさに私が夢見ていた、理想の猫さんそのものです。可愛くてたまらない…。



こんなフーちゃんを、どうぞよろしくおねがいします。


　
　　　　　　　　　　

コメントをくださったみなさま。
どうもありがとうございました。
覚えてくださった方もいらしてとても嬉しいです。
のんびり頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！

＞terrybearさん
ハナがいつ帰ってくるかと待ちかまえているのですが…。
たまにフーがハナの写真の前に座ってじっと見つめているので
もしかしたらこっそり帰ってきているのかも知れません。

＞ma2ma2さん
ご心配をおかけしました。
なんだか、すべてのことにやる気がなくなってしまって。
でもぼちぼち復活しないと、猫さんズに呆れられそうです。

＞Hiroさん
ポヨちゃんも旅立ってしまったんですね。それは寂しい…。
ハナ、ポヨちゃんに会えたかな。仲良くできてると良いですね。
今回はペットロスになっても全然痩せませんでした。
これが年齢というものなのか…。

＞ぴーすけ君さん
みなさんつらい日々を乗り越えていらっしゃるんですね。
わたしも頑張らねば。
またよろしくお願いします。

＞Raccoonさん
こちらこそよろしくお願いします。
見送るのが飼い主の務めだ、と頭では分かっていても、やっぱりつらいですね。
寄り添ってくれる子達がいるって、幸せなことですね。

＞ちぃさん
はじめまして。
梅吉くん、高脂血症なんですか？！
そんなに太っているようには見えませんが…うちのアキも怪しいかも。
次回のワクチンのとき、血液検査もやってもらわなくては。

＞hana2017
ご無沙汰しております。
ぼちぼち頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

＞Gingerさん
コメントありがとうございます。
確かに今思えば、私がぐったりしていたとき、
猫たちもなんだかどんよりしていました。
猫たちのためにも、しっかりしなきゃいけませんね。

＞みぃにゃんさん
ご無沙汰しています。覚えていていただいて嬉しいです！
お散歩って、楽しいだけじゃなくて、いろいろお勉強できていたんだな～と
いまさらしみじみ感じています。

>yes_hamaさん
コメントありがとうございます。
大切な家族ですから、つらいのは当たり前ですよね。
分かっていても、やっぱりつらいです…。

>ゆきちさん
ご無沙汰しております。覚えていていただいて嬉しいです！
ペットロス、悪化しないように気を付けていたつもりだったのですが…。
またこれからもよろしくお願いします！

タグ：猫の病気 野良猫 猫

コメント 6

フーちゃん、絶対にmamaluさん家の子になってハナちゃんの妹に
なるって決めてたんですねぇ=(^.^)=
フーちゃん、アキくんが来た時にちょっと拗ねちゃったりしたとても甘えん坊さんだけど
自分よりも大きな猫に一歩も引かない気の強さを持ってるんですねぇ(°_°)
そんなフーちゃんに癒されまくりです♪( ´▽｀)
by ニッキー (2017-10-25 22:56) 

フーちゃんも保護猫ちゃんだったのですね！
今では大御所ですね(^^)
by ma2ma2 (2017-10-26 07:35) 

フーちゃんは今まで大変な経験してきただけにこれから一杯しあわせになるべき弧ですよ！因みにハナちゃんの親友の柴くんは元気ですか？
by みぃにゃん (2017-10-26 07:41) 

フーちゃん大変な幼少期だったのですね・・・
でも、自分で今の幸せをつかみとった様でかっこいいなぁ。
ビーズクッションの上でくるりんしてこちらを見つめる瞳からは
今の幸せが溢れ出ている様に見えます！！

by ちぃ (2017-10-26 21:06) 

フーちゃんお耳がつまっていたなんて（;;）
mamaluさんの所なら幸せになれるって
わかっていて頑張ったんですね
今はおだやかなフーちゃんも勝ち気なお嬢様
だったんだ〜＾＾
by ななママ (2017-10-27 19:53) 

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