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おハゲちゃんも知覚過敏症候群?! [猫の病気]

おハゲちゃん発見
昨日の記事に、「猫ちゃんが喚毛期になるとお腹がハゲてしまうほどグルーミングをし過ぎる」というコメントをいただきました。
そういえばアキくんも同じことがありました。
換毛期だったかどうか時期はあいまいですが、お腹の毛が綺麗になくなって、ピンクのお肌がまる見え。しかも赤い湿疹状のものができていたり皮がむけていたり。
あわてて病院に連れて行ったら、『ストレスで舐め壊したんじゃないか』と。
過去にも、左肩のあたりを舐め壊しておハゲちゃんを作ったことがありました。あのときは小さな傷がきっかけだったようですが。

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お洋服を着せて、物理的に舐められないようにしてしまったらどうだろう?と思ったのですが、
そう簡単にはいかないようです。

毛づくろいは大事
猫さんは気付くと毛づくろいをしています。
起きている時間の半分近くを毛づくろいに費やしている、とも言わるほど、体中を念入りにペロペロ毛づくろいしています。
毛づくろいは猫さんにとってとても大事な役割があるのだそうです。
1.身体を綺麗にする
 唾液に殺菌作用があり、体中を舐めることで汚れを洗い流しているのだそうです。
 また猫さんの舌にはザラザラした突起があり、ブラシのように汚れやホコリを落とします。
 さらにノミの駆除にも効果的なのだそうです。

2.体温調節
 人間は、暑くなると汗をかき、汗が蒸発するときの気化熱で皮膚の表面温度を下げることで
 体温調節をしています。
 でも猫さんは汗をかくことができません。
 代わりに毛づくろいをすることで体温を調節しているそうです。
 皮膚や毛を舐め、唾液が蒸発するときの気化熱で体温を調節しています。
 また毛づくろいをすることで毛の中に空気が入り毛がふわふわになり、
 身体の中に熱を貯め込まないようにできるそうです。

3.ストレス解消
 毛づくろいそのものに、心を安定させる効果があるのだそうです。
 仔猫の頃に母猫から毛づくろいしてもらった記憶から、
 幸せな気持ちを感じるともいわれています。
 そのため、大きな物音に驚いたり、怖い思いをしたときなどは、
 激しく毛づくろいをしています。
 普段の行動をとることで気持ちを落ち着かせる、一種の転移行動ですね。

4.コミュニケーション
 猫さんにとって毛づくろいはとても重要なことなので、他の猫さんに毛づくろいをすることで
 友好的な関係を築いているそうです。(お猿さんと同じ…?)
 飼い主に対しても、手や顔などをペロペロしてくれることがあります。
 あれは仲間として認めているという最大の愛情表現なのだそうです。
 …最大の愛情表現なので痛いけど我慢です。

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また、毛づくろいは普通、頭⇒顔⇒脚⇒お尻、と上から下にするのだそうです。
猫さんによって多少の順番の違いはあっても、上から下に向かっていく毛づくろいは正常ですが、
逆にお尻から毛づくろいを始めるような場合は、何か異常があるというサインなのだそうです。
毛づくろいも奥が深い…。

過剰な毛づくろいの原因は?
毛づくろいは大事なので、やらせないようにすることはできません。
でも大事だからといって、おハゲちゃんができるのは困ります。
おハゲちゃんになるほど毛づくろいをやりすぎてしまう原因は、大きく分けて2つだそうです。
 1.身体的な理由:アレルギー性皮膚炎、外部寄生虫、ノミ・ダニなど
 2.心因的な理由:ストレスなど

身体的な理由で皮膚に炎症を起こしていれば飼い主でもすぐにわかるし、
動物病院で診てもらえばすぐに原因は突き止められそうです。

心因的な理由の場合、ストレス元になり得るものとして
・生活環境(生活環境が変わった、落ち着かない、トイレが汚いなど)
・飼い主が構ってくれない
・同居猫と相性が悪い
・運動不足
などなど、いろいろな原因が考えられます。

おハゲちゃんを阻止する方法は?
過剰な毛づくろいの原因が身体的な理由なら、動物病院で治療してもらえばすぐに対処できそうです。
問題は心因的な理由の場合。
ストレスが原因なら、ストレス元を突き止めてそれをなくしてあげなきゃいけません。
そうはいっても聞いても答えてくれないので、一つ一つ対応して様子を見るしかありません。
生活環境に不満や不安があるのなら、落ち着いて過ごせる場所をつくる、トイレを増やす…。
飼い主が構ってくれなくて寂しいのなら、できる限り遊んであげる。
同居猫と相性が悪いのなら、1人でゆっくり過ごせる場所をつくる。
運動不足なら、運等できる場所をつくる。
心当たりのあるものはひととおり試してみるしかなさそうです。

ストレス元を突き止めるまでの間、過剰な毛づくろいを強制的にやめさせるには、エリザベスカラーという手もありますが、これが一番ストレスになるような気がするなぁ…。
抗うつ薬や抗不安薬などを処方してもらうのも有効かもしれません。
ただ、私はあまり薬を飲ませたくないと思っていることと、薬の効果でストレスを感じにくくさせてしまったら、ストレス元が突き止められなくなるかもしれない気がします。

ストレス元を探りながら、探し当てるまでの間は
”過剰な毛づくろいをしそうになったらオモチャなどで遊びに誘って気をそらせる”
で対応するしかなさそうです。対症療法でしかありませんが…。

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知覚過敏症候群の症状の一つに「過剰にグルーミングする」というのがありました。
知覚過敏症候群の原因もストレスであることが多い、とも。
アキくん、しばらく前から知覚過敏症候群の症状が出ていたんですね…。
もっとしっかり見てあげなくては。


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コメントどうもありがとうございました。

>ニッキーさん
そうですね。とりあえず首輪をしなければ大丈夫みたいです。
あとは鈴のかわりに「アキ来たよ~!」って言いながら来ていただけると完璧です(笑)

>ゆきちさん
ホントに、想像以上にデリケートな生き物ですね。
どうしたらリラックスして、安心して、過ごしてもらえるのか…。

>かめとらさん
ご無沙汰しております。リンクありがとうございます!
アキも、チャロちゃんと同じようにお腹をツルツルにしたことがありました!
換毛期でいつもよりたくさん抜けるのが気になるのでしょうか…。

>ma2ma2さん
とりあえず、首輪がダメみたいです。
かわいい首輪買ったのになぁ…。

>ななママ
猫は犬とは違う方向で繊細というか…ハナとは全然違って戸惑うことばかりです。
でもせっかく家の子になってくれたのだから、安心して暮らしてもらわなくては。

>palpalさん
フーも背中が波打つことがあるんです。大好きなブラシを急に背中に当てるとゾワゾワって。
ビックリすると波打つことがあるのかもしれませんね。[メール][メール][メール][メール]
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ma2ma2

ニャンコはしょっちゅうグルーミングしていますね!
ベロベロ出来ないのもストレスになるのですね(^^)
by ma2ma2 (2017-10-31 07:15) 

ぽちの輔

うちの末娘は一時期ハゲてましたね。
たぶんストレスから舐めまくったのが原因だと思います。
晩年訳あって私が面倒を見るようになったら
ちゃんと生え揃いまして
最後は綺麗な姿で旅立ちました。
by ぽちの輔 (2017-10-31 08:03) 

ニッキー

ニャンコに舐められると結構痛いそうですねぇ(*_*)
うちのかみさんはいつも「もう良いよぉ」と言ってますが
私は「舐めて〜」と近づいても去って行かれます(ー ー;)
そういえばノエルが避妊手術後に着てた洋服を脱いだ時は、
1時間くらいグルーミングしてたなぁ(⌒-⌒; )
by ニッキー (2017-10-31 08:17) 

ゆきち

エリカラはものすごいストレスなんだと痛感したところです(^▽^;)
外したあと狂ったようにグルーミングしておりました。
同じニャンコさんでも性格は本当に様々。
その子に少しでもあった生活環境を整えてあげたいですね♪
by ゆきち (2017-10-31 23:49) 

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