フーちゃんが我が家の庭にやってきた当初、猫なんて絶対に飼わないと言っていた母。
その言葉通り、最初に動物病院に連れて行ったときには
診察券のお名前欄に『ノラ猫』と書かせていました。
ノラ猫て…。

でも、2回目に動物病院に連れて行ったときには、すでに『フーちゃん』と呼んでいました。
その日に、『フーちゃん』とお名前を書いた診察券を再発行してもらいました。

さてその『フーちゃん』の由来ですが、命名した母は、なかなか教えてくれません。
さては、「ハナクソハナちゃん」に匹敵する妙な理由なのでは…と
疑心暗鬼になっていると、ようやく教えてくれました。

『ふらっと庭にやってきた風来坊だから。風来坊のフーちゃん。』とのこと。



…なんだ、カッコいいじゃん。
フーちゃんは『風ちゃん』だったんだ。

母がなぜなかなか教えてくれなかったのかと言うと、恥ずかしかったから、と。
ハナクソより風来坊の方が恥ずかしいらしい。
…母の恥ずかしいの基準が分からん…。

ともかく、フーちゃんは風来坊の風ちゃんなのです。





風来坊ねぇ…。



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