2010年1月末に行ってきた、カンボジアはシェムリアップ、
アンコールワットの旅行日記です。


2010年1月25日 A.M.

続いて訪れたのは、タ・プローム(Ta Prohm)。

1186年頃、ジャヤヴァルマン七世という王様が、母親のために造った寺院です。

もともとは仏教寺院として建てられたのですが、
後にヒンドゥー教寺院に改宗されたため、
仏教色の強い彫刻が削り取られてしまっているそうです。

クメール王国は、国民が信仰する宗教を、王様が決めていたのだそうです。
王様が変わるたびに、仏教→ヒンドゥー教→仏教→ヒンドゥー教…と、
信仰の対象がコロコロ変わっていたのだとか。
大変ですね。
そして、その都度、寺院の彫刻を彫りなおし。
ご苦労なことです。

アンコールの遺跡には、大きく分けて、白、黒、赤の3色の石が使われているそうです。
そして、このタ・プロームは、赤い石で造られているそうです。



…赤なのか…?

写真だとこんな感じになっちゃいましたが、
他の遺跡と比べると、確かにうっすらピンクっぽい感じでした。
ジャヤヴァルマン七世ったら、
大好きなお母様のためにかわいらしい寺院を建ててあげたのですね。


それにしても後ろに生えている巨大な木、やけに建物に近いなぁ…

と思いながら後ろに回ってみたところ



近いどころの騒ぎじゃありません。

この巨大な木はガジュマルだそうです。

びっくりしながら奥に進むと、



ぐるっと根っこに縁どりされていたり




完全に飲み込まれていたり。

さらには、こんな状態に。



ガジュマルの上に、マングローブが絡みついております。

自然の力は偉大だ…。

建物は今にも押しつぶされそうですが、
ガジュマルがしっかり根付いてしまって、簡単には離せないのだそうです。

でも、そんな偉大な根っこの隙間から…



素敵な笑顔がこんにちは。

人工的に穴をあけたのではなく、自然に根っこがこんな形に育って、
像をみせてくれているのだそうです。


ジャヤヴァルマン七世は、本当にお母様が大好きだったようで…。
タ・プロームの中心にある塔は、お母様の棺が置かれていたと言われています。
その塔の壁には、無数の穴が空いているのですが…



じつはこの穴には、宝石が埋め込まれていたのだそうです。

遺跡が発見されたときに、数々の彫刻と共に、
埋められていた宝石も削り取られたとのこと。
この穴全てに宝石が埋まっていたら、
天井から差し込む光にキラキラ反射して、どんなに綺麗だったか…
見てみたかったなぁ。


タ・プロームの遺跡見学の後は、クメール料理のお昼ごはん。
クメール料理をいただくのは初めてです。
ドキドキ・ワクワクしながら待つこと数分。


鶏肉と野菜の煮込み。ご飯にかけていただきます。


ココナッツミルクと卵をバナナの葉で包み蒸したもの。
これもご飯にかけていただきます。

運ばれてきたお料理は見た目も香りも、タイ料理っぽい感じ。
でも全然辛くな~い!

たくさんのスパイスが使われていて、複雑なとってもスパイシーな香りなのですが、
辛いどころか、やや甘めの味付け。
スパイスは好きだけど辛いものが苦手なワタクシには最適です。

食べ物がおいしい国は、良い国だ!


シェムリアップの遺跡巡りは、まだまだ続きます。
次はいよいよアンコール・ワットです!


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